お友達の家から帰る時、初めての道だったので念のため、近くで信号待ちをしていた人に聞いておこうと思い話しかけてみました。30代後半くらいの背の高い女性でした。ロシア語で話しかけたのですが、彼女はロシア語が話せないラトビア人で、非常にたどたどしい英語で一生懸命助けようとしてくれたのです。
Mei(以下
M):○○大通りはこの道で合っていますか?
ラトビア人女性(以下
ラ):そう、このまっすぐな道。ちょっと待って、どこに行きたいの?
M:道の名前が聞きたかっただけなので、大丈夫です。ありがとう。
ラ:恥ずかしがらなくていいから、言ってみなさい!
M:(道の名前を確認したかっただけなんだけどな…適当に言うか…)Laimaチョコレートです!
ラ:でもね、Laimaのチョコはリガの街中どこでも買えるのよ。
M:いえ、Laimaのチョコレート工場です!
ラ:工場ね?でも、クローズ時間が近づいているんじゃない?(携帯を取り出し営業時間を調べ始める)…あと40分しかないわよ!
ラ:この通りを真っ直ぐ行くんだけど、Laima工場はしばらく行ったあと曲がらなきゃいけないの…何て説明したらいいんだろう…ええと…ええと…(英語につまる)
M:大丈夫です!近くに行ったら分かります!
ラ:いや、心配よ。40分しかないの。道の向こう側に渡って3番か4番のトラムに乗って行けばいいわ。(トラムの時刻表を携帯で調べ始める)
M:(今さらチョコレート工場に行くわけじゃないなんて言えない…)
~無言の時間帯~
ラ:ああもう、英語じゃ道順の説明なんてできない!あなた、携帯持ってる?
M:持ってます。
ラ:じゃあ今から言う通りの名前を打ち込んで。その画面をトラムの中で誰かに見せたら降りる場所を教えてくれるから。これで大丈夫ね?私、急いでるの。じゃあね!
M:…パ、パルディエス!
このやり取りになんと10分。ずいぶん長い時間道端で話していたようです。
非常におせっかいで、"いいのに…しかも急いでたんかい!"と戸惑ったのですが、何とか私を営業時間内に工場へ!と奮闘してくれる心意気にとても感動しました。またひとつ、ラトビアの人の優しさに触れることができました。
もちろん人間なので、良いひともいれば悪いひともいる。ラトビア人は優しい、と一括りにする事はできないと思いますが、リガでまだ嫌な思いをしたことはありません。(スリ事件は除く…)
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