2017年1月31日火曜日

スウェーデン・ゴットランドの毛糸で【すずらんのショール】☆1


編み始める時はいつもわくわくします。

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玉巻き機「まきまき」を椅子に設置!かせ繰り機は持っていないので、自分の足で代用。絡まないようにそっと巻き取るので時間がかかります…今回は一度も絡まず、今まで一番きれいに巻けたので良い気分♪♪


チェブ君にも合格点をもらった!

この糸はスウェーデン旅行で購入したゴットランド島の毛糸です。野性味と内から輝くようなツヤが魅力的な糸で、見つけたとき三國万里子さんの「すずらんのショール」 を編みたくなりました。

まず、作り目が459目。うわっと思いましたが、50目ずつマーカーを通して淡々とすすめたらあっさり終わりました。落ち着いて、きちんと数えることが大事。


目数が多いし、掛け目もたくさんなので間違えると戻るのが大変!絶対間違えたくないので2段編むごとにマーカーで色を付けて次の段の編み図が見やすいようにしています。


糸が足りるか不安なので、肝心のすずらんは控えめな大きさに。棒針の表-裏-表の編みだしではなく、5号かぎ針で表-掛け目-表の7目編みだしに変更しました。ショール本体は大きくなりすぎないようにJPN6号で編んでいます。

1かせ100gで編めたのは48段目まで。すずらんゾーンのちょうど真ん中です。…これ、絶対毛糸足りなくなる気がする。

今回気を付けているのが「ごまかさない」こと!普段、レース模様を編んでいて目数が合わないとちょちょっとごまかしてしまうのですが、今回は何かおかしくなったら前後の編み地をよーく見て、考えて、直しています。

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前記事でご紹介したラトビアミトン模様のスワッチをひとつ、額に入れてみました。


額縁は後から買ってきたものなので微妙に編み地の横幅が足りなくて、はじっこが怪しい感じになったけど…なかなか可愛いです。


ロシアの絵のコーナーにこっそり混ぜておきました。




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2017年1月28日土曜日

ラトビアミトンの本からスワッチを編んでみました


探していた本が手に入りました。

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"LATVIESU RAKSTAINIE CIMDI"は1990年に出版されたラトビアのミトン本です。ミトンと5本指グローブのパターン(図案)を575点も載せている素晴らしい本なのですが、なかなか購入する事ができませんでした。

ラトビアは小さい国なので出版部数も少なく、目当ての本を探すのは難しいのです。17年も前の本ならなおさら。そしてこの本は世界中にファンがいるのでレア度は結構高いです。私も半年間ネットや古本屋、ラトビアの"売ります買います"的サイトで探しましたが見つからず、現地の友人が本探しを手伝ってくれました!!!
 

嬉しくて、毎日ひざに乗せてページをめくってしまう…。この本と、以前ご紹介した「Latviesa Cimdi(ラトビアのミトン)」という本から気に入ったパターンのスワッチをいくつか編んでみました。ミトンを編むときは輪に編むのでずっと表編みで良いのですが、スワッチは往復の編みこみで編むので手加減が定まらず難しいです!

でも、次々出てくる模様を追うのに夢中になって飽きずに次々編んでしまいます♪♪


あんまりきれいじゃないのですが、裏側も。裏に渡る糸をきつすぎず、緩すぎず渡す事できれいな編みこみの目ができるのですが、なかなか均一になりません…それでも、裏側を見ると日本の「こぎん刺し」のようで可愛いです。

ラトビアミトンは細かいデザイン(=沢山の目数)をミトンの幅に収めているので、小さい自分の手のサイズに合わせるにはかなりのハイゲージで編まなければならず、その為にきつめに編めるというアメリカ式の編み方を習得しようとしましたが結局挫折しました。笑
今まで通り左手に2色かけるフランス式で編んでいます。



今気に入っているのがこのパターン。木の実と枝のような可愛らしい模様で、これでミトンを編んだら絶対可愛いなぁ♡

ミトンによく使われるラトビアのウールを使っているので一度洗いをかけると起毛し、目が詰まります。ラトビアミトンの糸はがさっとごわっとしていますが、使ううちに繊維が絡み、フェルト化し、防寒性は増していきます。

ラトビアの伝統ミトンはパターンが無数にあり、自分の好きな色で編めばバリエーションは無限大。次はどんなミトンを編もうかな('v'♪)



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2017年1月24日火曜日

☆おしらせ☆


こんにちは。

突然ですが、諸事情により日本に帰国しました。

今までこのブログを通じてたくさんの出会いがあった事、そしてブログを書く事で私の日常が豊かになった事、とても嬉しく思っています♡

まだまだ発信していないラトビア情報が色々あるので今後も続けて行ければと思っていますが、とりあえず先にご挨拶させて頂きます。 最新のラトビア情報を求めてこのブログに来て下さっていた方、ごめんなさい(>_<)

嬉しいことに、編み物好きな方からも多数アクセス頂いているので編みもの+雑貨+ラトビア生活のブログになっていくかもしれません。このドメインは消さずに残しますので、今までの記事はそのままお読み頂けます。

ラトビアにご旅行予定の方、何か質問等ありましたらいつでもコメントorメッセージフォームより直接ご連絡下さい。分かることなら何でもお答えします。

それでは☆ 





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2017年1月13日金曜日

ソ連のクリスマスツリー用ガラスオーナメントと「賄賂」…?


とっても可愛いものをご紹介しましょう…♡

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ロシア系の友達のお家で夜ご飯を食べました。カフェのようなお部屋で目に飛び込んできたのが奥にあるクリスマスツリー。

ソ連時代、クリスマスツリーは宗教と外国の象徴として禁止されていた時期がありました。その後、政府の政策によりツリーを飾る事が許されましたが新年のお祝いのため、という名目でした。ロシア正教ではユリウス暦という旧暦を使っているのでクリスマスは1月7日。宗教は弾圧されていたのでクリスマスの代わりに「新年」にモミの木を飾ることになりました。そのため今も1月にツリーを飾る習慣があるのです。
(ちょっとややこしいので説明は簡略化してあります)


友達のツリーに飾られていたのがこれ!ソ連時代に作られたビンテージのオーナメント。これ、1mm以下のうすーい吹きガラスでできているんです!!ツリーには似合わないような面白いモチーフが多いのがソ連オーナメントの特徴。


鳥。かわいい可愛いー!!


「え!食い倒れ人形でしょこれ!!」と日本チームが盛り上がったこのオーナメント。ペトルーシュカというロシア版ピノキオのようなものだそうです。食い倒れ人形の画像をスマホ検索して差し出してみましたが、全力で否定されました。笑


タリンのアンティーク市や、ラトビアでも色んなところで見かけていたこのオーナメント。しまったー、こんなに可愛いものだとは気づかなかった…

という事で、探しに行きました!



人の全然いない中央市場の奥、ガラクタ売りのお店。ここにあるのを覚えていたので迷わず突入!ある人によれば「中央市場の奥には野良犬とルンペンしかいない」そうですが、私にとっては楽しい場所なのでよく通っています。


夢中で選んでいたら顔見知りのガラクタ売りのおじさんが来て、店主に「ねえ、この子僕の友達だから!安くしてあげて!君もピーナッツ食べたでしょ?あれ、この子がくれたんだよ!」

…そう、前に来たとき食べきれないピーナッツをこのおじさんにあげたのです。この一言でごっそり買いこんだ私のオーナメントのお会計はびっくりする程安くなり、ソ連のいわゆる「賄賂」の効力を感じたのでした…

【ピーナッツをあげたおじさんの話は☆こちら☆


ひとつずつ数えながら包んでくれたおじさんたち。家で開けてみたら一つも割れていませんでした。ありがとう。


きゅうり、ソ連の赤い星、金魚鉢、オウム、いちご…など色んな面白い形があります。
次のクリスマスが楽しみです!!!

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<追記>
別の日にまたガラクタ売りのおじさんに会った時、「僕の小さい頃一番好きだった歌はこれだよ!」とザ・ピーナッツの「恋のバカンス」ロシア語バージョンを歌われました。びっくりしました。笑



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2017年1月9日月曜日

ぬくもりを感じるラトビアのかごを買いに。"Pinumu Pasaule"


青白い雪とオレンジの室内灯に照らされるかご。

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世界的な寒波の影響でリガも一時-20度ほどまで気温が下がりました。雪も積もり、足元でキュッキュッと鳴る音が心地良いです。帽子から出る耳の下半分やほっぺたが痛くなります。


そんなある寒い日に、リガ郊外のかごやさん"Pinumu Pasaule"を訪れました。


いつも大量のかごと商品知識豊かな店員のおばさまが迎えてくれます。

【前回の訪問記事は☆こちら☆

これだけ乱雑に積んであるように見えて、実は全て彼女の計算によるものです。あるかごを手に取ったら山の一部が崩れてしまい、「戻すの手伝いますか??」と聞いたら「大丈夫。全てのイメージは私の頭の中にある。」と瞬時に元に戻してしまいました!


手の届かない位置にあるかごはお願いするとこの長い棒でひょいっと取ってくれます!


そしてかごへのこだわりもすごい。私の買ったこのかご、最初は同じ形の別のかごを買おうとしていたんです。すると、「それは作りがイマイチね。こっちの方がより技巧的で美しいからこっちにしなさい」とアドバイスをくれました。笑

ちょっとおせっかいに感じるかもしれませんが、私はこの近い距離間は結構好きです!会話はラトビア語かロシア語。簡単な英単語も駆使してくれます。


私の様子を観察し、好みを把握して次々とおすすめのかごを出して来てくれました。彼女との会話の中でひとつ面白い事を知りました。


このように緑やオレンジの色のついた柳を使ったかご。カラフルで素敵なのですが、持ってみると何だか重い。どうしてだろ?と思っていたら…

「それは採取した柳をそのまま使っているから色は美しいけど、重い。白いかごは柳を剥いて使うので色も均一で、軽い。」

だそうです!白いかごは持ち運ぶ用に、緑のかごはトレイなどインテリアに良いかなぁと思います☆


天井まで積み上げられたかごの中からいくつか選んできました。
どれも人の手を感じるラトビアのかご。スタイリッシュすぎず、野暮ったすぎもせず、丁度良い塩梅で大好きです!



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2017年1月7日土曜日

2016年ラトビアで増えた毛糸の在庫…☆


編み物も好きだけど、同じくらい毛糸が大好きです。

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こんにちは、マイナス20度近くまで下がっているラトビアです。(TxT)

この1年で増えた毛糸の一部を公開しますっ!
大陸に住んでいるとありがたい事に近隣諸国に行く機会もあるので、海外毛糸も幾つか増えました。日本では入手しにくい珍しい毛糸もあるのでご覧ください♡



まずは、ラトビアの毛糸から。小巻きのラトビアウールです。ラトビアミトンを編むときは「ベースになる色」と「配色糸」が必要です。ベース用には100g巻きの基本色を各種常備しているのですが、ラトビアミトンの楽しみと言っても良い編みこみの為の配色糸はそれほど量は必要ない事もあるので、少量売りはありがたいです♪

旧市街の毛糸屋さん"Hobby Wool" で1カセ€1で手に入ります!お店の余り糸を巻いてあるので欲しい色がある時と無い時があり、運次第です。




もうひとつ"Hobby Wool"から。アルパカ100%、針から滑り落ちてしまいそうなツルツルふわふわ毛糸です。50g185m、ショールにちょうど良さそうで3カセ買いました。10月に買おうとした時 はカセ繰り機が売っていないという事で諦めましたが、やっぱり忘れられなかったので♪
でもショールにはあとひとカセあった方が安心かも…?買い足してこないと!

昔このお店で店員さんに別のベビーアルパカ毛糸について聞いた時、「ラトビア産のアルパカだよ。ラトビアにはアルパカが3頭いるよ」と言われた話が気になっていたので同じ人に聞いてみると、「ラトビアには毛糸用のアルパカファームが3つある」とのこと。さすがに3頭だけ、という事ではなかったみたい!聞き間違いでした~。


これはリネン。リトアニアのリネンです。控えめなゴールドカラーが素敵!サラッとした手触りでツヤもあり、編むのが楽しみな糸です。3ply(極細を3本撚り)なので、これも巻き物に。



これは2016年一番のヒット糸!ゴットランド島の毛糸です。ゴットランド羊は毛足が長く美しいツヤを持つのが特徴ですが、この糸はまさにその羊が細い糸になった感じ。ゴットランドウールはとても貴重で、ゴットランドの紡績会社の減少もあり、フォークランドのメリノを少し混ぜてあります。紡績はデンマーク。


野性味があるウールなのに輝くツヤ。シルクやリネンのツヤとは違っています。一目見て魅了されてしまい、思い切って2色計3カセ。三國さんのすずらんのショールが編みたいっ!

ラトビアに来てすっかり細い糸が好きになりました。今まではすぐ形になる太さの糸が好きだったのですが、ミトンを1.25mmで編んでから細い糸じゃないと編みごたえ的に物足りなくて。おかげで太めの糸を編むと手がプルプルします。
ラトビアでは太い糸は「怠けものの糸」と言い、お年を召したおばあちゃまもなるべく細い糸で頑張って編んでいます。すごいなー。


年内最後のお買い物はこれ!アメリカの"Purl Soho"オリジナルの毛糸です。メリノ、アルパカ、そしてリネンの入った珍しいロービングヤーン(縒らない単糸) です。

これは数年前からRavelryで見かけて編んでみたかった"Jasmine Scarf"の指定糸。Purl Sohoのオリジナルの無料パターンです☆針に4回糸を巻いてから目を落とすドロップステッチが使われたおもしろそうなパターン。本当は真っ白な色が顔写りも良く好きだったのですが、甘すぎるかも…と思って"Oyster Gray"という薄いグレーにしてみました。





このパターンにはこの糸しか思い浮かばなかったので思い切って(思い切ってばっかり。笑)買いましたよー!こうして振り返ってみると、ほぼショール用の糸しか買っていない…まぁいっか!

糸を増やすのは簡単だけど、編むのは時間がかかる。よって在庫が増えて行く。典型的なパターンに陥っていますが毛糸が大好きなので幸せです♡♡♡



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2017年1月6日金曜日

タリン駅のすぐそばでソ連を感じる。アンティークマーケット"Jaama Turg"


ソ連のアンティークは本当に謎可愛いものが多いのです…♡

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遅ればせながら、あけましておめでとうございます。昨年はブログを通して沢山の出会いに恵まれました。今年もラトビアブログを宜しくお願い致します☺

タリンのクリスマスマーケット に行ったついでにエストニアのアンティークも覗いてみたいと思い、タリン駅近くのアンティーク市に立ち寄ってみました!


タリン駅北西にある"Jaama Turg"(ヤーマ・トゥルグ)という市場の中のマーケットです。フィガロヴォヤージュのバルト三国特集号にも掲載されているみたいです。

旧市街を後ろに、駅の向こうに渡ってみるとさびれていて本当にこっちでいいのかなぁ…という感じ。使われていない線路沿いに進みます。


すると…見えてきました!"ANTIK"と書いてあるしましまの大きな建物です。この中がびっしりアンティークで埋まっているのです。

お店のおじさんたちは皆流暢なロシア語を話します。この市場はロシア人のお店も多いとの事でした。


中はこんな感じ!床から天井までソ連アンティーク!なかなかの商品点数です。そしてすごい事に、これらの商品は全てジャンルごとに細かく分類され陳列されているのでごっちゃりしているのにお目当てが探しやすいんです。
お店のおじさんは何がどこにあるのかちゃんと把握しているので、質問すれば色々答えてくれますよ☆(ロシア語だけど…)

ラトビアかごのお店"Pinumu Pasaule"に行った時も感じた事ですが、ものすごく沢山の商品を扱っているのに店主が詳細まで把握しているお店が旧ソ連圏には多い気がします。きちんとした陳列、商品知識の深さは旧ソ連の市場でも感じることができます。 もちろん全てのお店がそうではないですが、そのような傾向があるのです。



古い缶、クリスマスツリーのオーナメント…どれも可愛い!欲しいー!と大興奮したものの、お値段が。全体的に高いんです。値札には番号を振って管理してあり、値段交渉は基本的には受け付けていない様子。


クタクタの手のひらサイズのチェブちゃん。お目目がとれかかっていますが…


ひっくり返してみると45ユーロ!ぴょえー!

アンティークなので生産された時代や作られた数など様々な要因で値段が付けられるのは分かります。得にお目当てもなく、ただ「可愛いものが欲しいなぁー」と思っている私にとっては高い、という事です(>_<)



ガラスあり、ポストカードあり、ブリキのおもちゃに銀製品。何でも揃っています!旧ソ連の雑貨好きにとってはたまらない空間でした☆



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