2016年8月30日火曜日

ラトビアはもう秋冬支度。かごを使って衣替えをしました。


 ラトビアの夏は、陽が降り注ぐ素晴らしい世界でした。

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…寒いっ!
日本の皆さまも少しずつ秋の気配を感じておられるようですね。ラトビアは、寒いです!一度ギラギラの太陽が戻って来たのですが最近は雨や曇りで気温もぐっと下がりました。長袖カットソーとロングカーディガン、タイツで外出しましたが寒くてこごえました。

この夏は短パンやノースリーブを殆ど着ませんでした。真昼~夕方の暑い時間帯は問題なくても、陽が落ちた後が寒いので…せっかく春に編んだリネンのトップス もほぼ出番なし。リネンは袖を通した瞬間ひんやりとしますが、それが裏目に出たようです。


知り合いが「もうきっと暑くならない」と言っていたのと、元々寒がりなのもあり、一足早く衣替えをしちゃいました! クロゼットの整理を始めたら楽しくなって、そのまま断捨離に移行。このブログにはお買い物ネタが多いのでとっくにバレていますが、私はかなりの雑貨好き。気に入ると側に置きたくなるタイプです。

ですが、こんな私にもミニマリストへの憧れはあるんです。(笑われそう…)

持たない暮らしに憧れつつも、持ち物を増やしてしまう。…ラトビアが可愛すぎるからです!笑


さて、秋冬の小物を可視化してみました。民芸市のかご使用です♡小物はクロゼットにしまっておくと使用頻度が偏ってしまうので、全部が目に入るようにしました。ミトンや耳あてはまだまだ早いけど、冬小ものは大好きなので見て楽しんでいます。


右のかごから帽子、巻物、その他小ものです。結構ある…。特にミトンはどんどん増えていきます。私の手は一組しかないのに!

今回処分を決めた洋服は状態を点検した後まとめて袋へ。ラトビアのチャリティショップに持ち込みをしてみようと思います。

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<おまけ>


夏の美味しいキャベツが市場からもスーパーからも消え、「キャベツGunma」に切り替わりました。


「キャベツGunma」は大きくて平べったい謎のキャベツ。硬いです。しかし12月いっぱいでこれも姿を消し、更に硬いラトビアの小ぶりのキャベツしか手に入らない暗黒の冬がやって来るのです…



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2016年8月26日金曜日

幸せなピクルスのレシピとラトビア家庭の食卓



田舎のお家の朝ごはん。ピクルス、畑で採れた生野菜、黒パン、ニシンのディル漬け、森で採ったキノコとじゃがいもの炒め物…やっぱりここは天国!

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電車に揺られて田舎のお家に到着した日の夜ごはん。チキンのグリルとキノコ&野菜のいためもの、ラトビア人に欠かせない付け合わせのじゃがいも。そして、ひと際美味しかったのがリガ陶器工場の小皿に乗ったピクルスでした。

「これ、美味しい!!!」と思わず言うと、「ふふふ、家で漬けたのよ。」とお母さん。今まで食べたどのピクルスよりも絶妙な漬け具合で、ぜひ教えて欲しい、と言った私にお母さんは意外な事を言いました。

「実は、私も作り方は知らないの。」…???どういう事でしょう?

「私は塩や砂糖の味加減を担当していて、夫がスパイスやハーブの調合をしているの。夫婦になって長いけど、お互いのレシピは秘密のまま。だから私たちが離れてしまったらこのピクルスは二度と作れないのよ!」


…ううう、なんか素敵。こう言ったら大袈裟だけど、ピクルスが二人を結んでいるよう。きっとこの素敵な夫婦にはこういった沢山の小さい秘密があるんだろうな♡


デザート、どーーん。お庭のブラックカラントといちごのゼリーですが、ほぼフルーツ。ゼリー部分は少ないです(笑)


これに泡立てたクリームをどさっと乗せればラトビア伝統のデザートになります。ラトビアの生クリームは日本の製菓用の用につややかには立たない代わりにこっくりとした乳脂肪が美味しいです。




お昼はシャシリクをごちそうしてくれました。シャシリクとは、このブログでも何度か登場している旧ソ連圏で広く食べられる「串焼きBBQ」です。


お肉の付け合わせは、自然の恵みでいっぱい。森のキノコに畑のディル、トマト、きゅうり。ラトビア人の食事にはお肉、じゃがいもの他に欠かせないものがあります。それが、ディル!!


ディル、ねぎ、きゅうりのマヨネーズ和え。サラダにもスープにも炒め物にもピクルスを漬けるにも必ずディル。もちろん畑には山のようにディルが茂っています。私は「もうディルはたくさんだ!!」という気分になりました(笑)


リトアニアやポーランドでも親しまれているビーツの冷製スープは、ラトビアでも定番の夏のスープ。ビーツの赤とサワークリームの白が混じったピンク色の可愛いスープです。刻んだピクルスも入っているので酸味があり、好き嫌いはあるかも。(そしてまた大量のディル!)


お母さんが作ってくれた朝ごはんを起きた人から手伝ってお庭の小屋に運び、起きた人から食べ始める。食卓につく人がだんだん増えていって、最後は大所帯に。ラトビアの当たり前の朝に胸がキュッとなって幸せを感じる日本人の私でした。





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2016年8月24日水曜日

まるで天国のようなラトビアの田舎の家



巨大で心優しい番犬・クララ。構って~とすり寄ってきます!

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この夏、ラトビア人の友人のお誘いを受けて田舎のお家に行く機会がありました。15年前、まだ土地が安かった頃「首都リガを脱出して生涯の家を建てたい」という思いから購入した田舎の広い土地に、自分たちで家を建て、畑を作り、メンテナンスしながら暮らしているそうです。


犬のクララがお出迎えしてくれました♡




お庭には、池が2つ。これも自分たちで作ったというから驚きです!お父さんが誇らしそうに持ってきてくれたアルバムに、家を建てるまでの歴史が写真となって収まっていました。お父さんの本業は大工ではありませんが、設計から材料調達・建設まで自分たちで行ったとか。整地から家を建てて暮らし始めるまで10か月。早い!

ソ連時代、都会に暮らす人々には「ダーチャ」と呼ばれる別荘地が割り当てられました。ラトビアも例外ではなく、今も夏は郊外のサマーハウスで過ごす人が多いのですが、皆自分たちで家を建てるのは当たり前。 特に珍しい事ではないようです。工夫して体を使って生活を豊かにする知恵に溢れているんですね。


今はサウナを建設中。できあがりが楽しみです。サウナであったまって、隣の池に飛び込むのが待ち遠しいんだそうです!




りんごの木あり、ハーブあり、畑ありの美しい庭。天国ってこんなところかも…と思ってしまう程美しいんです!ただ、この美しい庭を維持するのは大変。沢山の労働の上に成り立つ生活です。畑の手入れをして、採れた野菜で料理をし、家のメンテナンスも欠かせません。「朝から晩まで休む暇もないわ」と言うお母さんはとても幸せそうでした。


お家の中では日向ぼっこするにゃんこ。幸せの縮図!!!


このお家で素晴らしい夫婦のピクルスのお話を聞いたので、ラトビアの家庭料理と一緒に次回お届けします☆







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2016年8月21日日曜日

野外イベント 「サウナとはちみつフェスティバル」に行ってみた 【サウナ編】



これぞラトビアの夏?「サウナとはちみつ」という謎の組み合わせのイベントです。

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7月初旬に野外民族博物館で行われた"Latviskie Pirts un Medus svētki"(ラトビアのサウナとはちみつフェスティバル)に行ってみました!

夏のラトビアは毎週末どこかでイベントが行われていて、地元っ子はFecebook等で常に次に行くイベントをフォローしています。それを見て私もイベント情報をキャッチしているのですが、この「サウナとはちみつ」に誘ってくれたのは手織りのリネンを売ってくれたおばあちゃん でした。「このイベントに出るから来てね」、と言われたら行かないわけにはいきません!


この日の野外民族博物館にはラトビアの民族衣装の人が沢山いました。広場の奥にステージが作られていて、どうやら歌とダンスの出し物が行われるようです。


数は比べものにならない程少ないですが、森の民芸市の時のようなハンドクラフトのブースが出店していました。おばあちゃんにも再会できましたよ!この日のおばあちゃんはサウナ用品を売っていました。


おばあちゃんのお店の木の歯ブラシがとっても可愛かったです♡


素敵なブース発見。樹脂の中にラトビアの森の草花が閉じ込められているキーホルダーです。タンポポの綿毛が入ったものも!ちなみにラトビア語でタンポポの事を"Pienene"(ピエネネ)と言います。可愛い響きですよね~。


さてさて、サウナのコーナーへ。芝生の広場に様々な小型サウナが並んでいます。入口で共通チケットを購入しているのでどれでも好きなものに挑戦して良いそうなのですが、驚いたのは男性も女性もすっぽんぽんでマッサージを受けている事!周りに丸見えです。いくら自然の中で気持ち良いとはいえ…開放的すぎでしょ!!


フツーにタオル一枚でお昼ごはんを買いにきているおじさん。



サウナコーナーの入口にはハーブや木の枝が山盛りになっていました。何に使うんだろ???と思いましたが、意外な使われ方をしていたのです!


シートを広げてまったりしている家族発見。ピクニックしてるのかな?と思いきや…


山盛りのハーブの中から人の足が!こ、これは????


中の人が爽やかな顔で起き上がりました!ここはラトビア式マッサージ屋さんだとか。「あー、本当に気持ち良かったわ!」と言うのを聞いて、ウズウズ。やってみました!


全身を木の枝とハーブで覆われて、顔の上には水で濡らした白樺の葉っぱを。さらに水に浸した白樺の枝を全身の上で振り、ハーブのシャワーを浴びているような状態に。この日はとても暑かったのですが、ハーブシャワーのおかげでまるで涼しい森の中にいるようです。


足の裏にハーブをこすりつけるようにマッサージ。これが気持ちいいんだな~。かなり長い時間かけてゆっくりマッサージしてもらいました。


4本の筒と手前の銅の鉢は一種の楽器。存分にハーブの香りを吸ってマッサージを受け、リラックスした後は…


この楽器の音を全身に振りかけるようにして五感を目覚めさせます。意識の深いところから地上に還ってくるような感じ。ラトビアならではの、良い体験をしました。


マッサージの横で遊んでいた男の子。手にはフレッシュなブルーベリーの枝を持って、顔をべとべとにしながらむさぼっていました!可愛い!一枝食べつくすとポイっと投げて、次の枝へ。


彼の遊んでいた砂場はラトビアの占い用のものでした。ラトビア神道の神々のマークがかたどられたモチーフを目をつぶって選び、自分の守護神(?)を知るというもの。人生で一度しか決められないそうです。

日本とは全く違うラトビアの夏。楽しいな~。




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2016年8月19日金曜日

ルンダーレ宮殿で見つけた可愛いもの報告♡


ルンダーレ宮殿は、可愛いもの好きにはたまらないポイントがいっぱい!
カフェのビスケットはまるくて大きくてお砂糖がかかっていました。

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<壁編>


くだものモチーフの赤いテキスタイルの壁。紙ではなく、布が貼られています!


「バラの間」の壁は一面ピンク色の人工大理石。その上のバラの花とツルのレリーフが立体的で素敵~!


何となく東洋の雰囲気も混じった刺しゅうの壁紙。ルンダーレ宮殿の調度品の中には、当時流行だった日本や中国から来たものや、インスピレーションを受けたものがいくつもありました。

<天井&床編>


「白の間」の天井が美しい!必見です。白の間は主に舞踏会に使われたと言われ、この白い部屋は女性のドレスをより美しく引き立てました。くるくる回るお姫様たちが目に見えるよう。


色ではなく、陰影で勝負した天井の彫刻。


「黄金の間」の天井画。バロン公の即位の式典が行われた広間です。天使たちが皆ムッチムチで可愛いです。


これ!今回一番気に入ったのがこの天井の謎の太陽です。放射線状に伸びた美しい光の表現と、死んだ目をした太陽の顔。シュール…!!


床は私の大好きな組み木です。ヨーロッパの組み木の床が好きすぎて、つい「床コレクション写真」を撮ってしまいます。ヘリンボーン柄に組んである床が一番好み。


貴族のテーブルはどの国で見ても素敵なもので溢れています。ここで一生懸命「もっと右!」「目つぶっちゃったからもう一枚!」と指示を飛ばしながらキメキメ写真を撮ってもらっていたおばあちゃんが可愛かった。


ビロン公のお仕事机の鍵穴に注目!お花やライオンがあしらわれていて細かい細工。左右の鍵穴の大きさがあまりに違うところはご愛敬です♡



クールランド公夫人のブドゥアール。どの部屋のベッドも西洋人の体格を考えると何だか小さい気がします… 天井の彫刻がこってり。


宮殿のカフェは安くて素朴で可愛くて、おすすめです。日本のスイーツは宝石のように美しくて美味しいけど、こういう歴史的な建物には昔から作られてきたその土地のお菓子が似合う気がしました。
 

宮殿を一歩でると、お土産屋さん通りがあります!リネン、琥珀、マグネットなど定番のお土産が並ぶ中で目を引いたのが木製の子供のおもちゃ。ちゃんと面取りしてあって優しい丸みと何とも言えない表情の鳥。あぁ。買ってくれば良かった!



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