2016年8月26日金曜日

幸せなピクルスのレシピとラトビア家庭の食卓



田舎のお家の朝ごはん。ピクルス、畑で採れた生野菜、黒パン、ニシンのディル漬け、森で採ったキノコとじゃがいもの炒め物…やっぱりここは天国!

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電車に揺られて田舎のお家に到着した日の夜ごはん。チキンのグリルとキノコ&野菜のいためもの、ラトビア人に欠かせない付け合わせのじゃがいも。そして、ひと際美味しかったのがリガ陶器工場の小皿に乗ったピクルスでした。

「これ、美味しい!!!」と思わず言うと、「ふふふ、家で漬けたのよ。」とお母さん。今まで食べたどのピクルスよりも絶妙な漬け具合で、ぜひ教えて欲しい、と言った私にお母さんは意外な事を言いました。

「実は、私も作り方は知らないの。」…???どういう事でしょう?

「私は塩や砂糖の味加減を担当していて、夫がスパイスやハーブの調合をしているの。夫婦になって長いけど、お互いのレシピは秘密のまま。だから私たちが離れてしまったらこのピクルスは二度と作れないのよ!」


…ううう、なんか素敵。こう言ったら大袈裟だけど、ピクルスが二人を結んでいるよう。きっとこの素敵な夫婦にはこういった沢山の小さい秘密があるんだろうな♡


デザート、どーーん。お庭のブラックカラントといちごのゼリーですが、ほぼフルーツ。ゼリー部分は少ないです(笑)


これに泡立てたクリームをどさっと乗せればラトビア伝統のデザートになります。ラトビアの生クリームは日本の製菓用の用につややかには立たない代わりにこっくりとした乳脂肪が美味しいです。




お昼はシャシリクをごちそうしてくれました。シャシリクとは、このブログでも何度か登場している旧ソ連圏で広く食べられる「串焼きBBQ」です。


お肉の付け合わせは、自然の恵みでいっぱい。森のキノコに畑のディル、トマト、きゅうり。ラトビア人の食事にはお肉、じゃがいもの他に欠かせないものがあります。それが、ディル!!


ディル、ねぎ、きゅうりのマヨネーズ和え。サラダにもスープにも炒め物にもピクルスを漬けるにも必ずディル。もちろん畑には山のようにディルが茂っています。私は「もうディルはたくさんだ!!」という気分になりました(笑)


リトアニアやポーランドでも親しまれているビーツの冷製スープは、ラトビアでも定番の夏のスープ。ビーツの赤とサワークリームの白が混じったピンク色の可愛いスープです。刻んだピクルスも入っているので酸味があり、好き嫌いはあるかも。(そしてまた大量のディル!)


お母さんが作ってくれた朝ごはんを起きた人から手伝ってお庭の小屋に運び、起きた人から食べ始める。食卓につく人がだんだん増えていって、最後は大所帯に。ラトビアの当たり前の朝に胸がキュッとなって幸せを感じる日本人の私でした。





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