2016年3月4日金曜日

猫柳の枝 春の気配

毎日毎日、どんより曇り空だったラトビア・リガ。2月下旬からぽつぽつと青空の見える日が増え始め、今ではほぼ毎日窓から陽が差し込むようになりました。(気温はまだ低いままですが…)
長い冬で凍えていた身も心も溶かすような太陽はやっぱり特別な存在です!


ラトビアには、春はもう間近だよ、と教えてくれるものがあります。

それは猫柳。2月の終わりから街で見かけるようになりました。ガラクタ市のお花屋さんでも、外に目立つように並べられていたので、思わず一束買いました。


手前と奥の枝では色味が違います
ラトビア語で"Pūpoli"(プーポリ)。色はグレーだったりベージュだったり緑がかっていたりと様々です。小さくてふわふわで、まるでウサギのしっぽのよう。

フラワーアレンジメントにも使われていました
この枝には思い出があります。

小学生の頃モスクワに暮らし始めて最初の春に、家族で広い森林公園に行った時の事です。
猫柳の小枝に薄紫の大きいリボンを結んだものを、"春が来たよ!"と子供たちに配っている人がいました。それが子供心にどうしようもなく素敵で。母に「もらってきて!」とお願いすると、「自分で行きなさい。大丈夫よ。」と言われました。
恥ずかしくてたまらず、結局私は遠巻きに眺めているだけでした。大人になった今でもたまに思い出します。


やっと手に入れた猫柳の枝。当時の気持ちが蘇ってきて、花瓶を見るたび嬉しくてたまりません!





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