針葉樹の林の中にある病院に隔離されました。
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久しぶりに風邪をひきました。
うー、だるい、とベッドの中でまどろんでいて、ふとラトビアで病院送りになった時の事を思い出しました。なかなかラトビアで入院した人も珍しいのではないかなーと記事にしてみます。
2016年1月にリガに越してから、私は毎日飛ばしていました!
氷の祭典を見に行ったり、タリン&ヘルシンキ旅行に出かけ、酷寒のガラクタ市を冷やかし、リトアニアの民芸市でアドレナリン大放出。
極め付けは聴講者として参加したラトビア大学の弁論大会。
生徒が密集する中で若者の熱い日本語スピーチを聞いて帰った夜に熱が40度まで上がっていました。
ガタガタ震えがきて頭がいたい。超つらい。
翌朝自力で病院に行くと、救急車に乗せられ…
着いたのはリガの北にある感染病の病院。
問答無用で脱がされ、レントゲンを撮られ、そのまま病棟に入れられてしまいました!!
私がお世話になったのは8号室。女性が全部で5人。
部屋からも廊下からもからゲホゲホ聞こえる恐ろしい空間…
お医者さんからは「毎日3リットルの水を飲んでウイルスを排出しなさい」「1日3回換気して空気をきれいにしなさい」と言われ、実際同室の皆はベッドサイドに1リットルの水ボトルを3本並べて飲みまくっていました。
外はマイナス10度なのに、換気も真面目に実践。
驚いたのが、食事です。
スープ、パスタ、にんじんサラダ、黒&白パン。これはまだいい。
カーシャ(甘くミルクで煮たお米)、分厚いサラミ、黒&白パン、バター。
重湯みたいなどろっとしたの、ゆでたまご、黒&白パン、バター。
バター。
この厚み…2cm×3cm。みんなぺろっと食べていました。嘘でしょ…。
私は毎食3口くらいしか食べられず。おかゆと梅干しが食べたいよおおぉ
支給されたパジャマ。大きい(笑)これで子供用です。
いろんな人が笑ってくれました。
1日に1度レントゲンを撮る時は入院中の男女が毛布一枚をパジャマの上にまとってぞろぞろ外に出ます。レントゲン室は離れた建物にあるのです。
本気で寒かったです。そして、レントゲンって毎日撮っても良いものなんだろうか…
ここはまるで、椎名誠のエッセイで読んだソ連のサナトリウムのよう!!
3泊4日で熱が下がり、タミフルの処方箋をもらって解放されました。
診断結果はインフルA型。40度の熱が4日間続くという今まで罹患したインフルエンザで一番つらかったです。
問診はラトビア語かロシア語なので、ロシア語を選択してゆっくり説明してもらいました。
→いえ、言葉がなんとか通じてもやっぱり心細かったです。
お会計は、無料。
逆に不安になって何度も問い合わせましたが、結局【指定感染症の病人は無料】だそうです。(たぶん。そう理解しましたが、絶対とは言えません。)
同室に、「私は毎年入院してるわよー!」というツワモノのおばちゃんがいました。笑
心底つらかったし、泣きそうだったけど、今思えばかなり貴重な体験でした。
もう二度とごめんです!
…ただ、高熱の体に流れ込むひんやりとした点滴の気持ち良さは忘れられません。笑
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